Mr.Children歌詞解釈記

ミスチルファン歴30年。

【嫉妬は、自分への入口だった】Mr.Children「Glastonbury」歌詞解釈

この曲、めちゃくちゃ良い歌詞です。

メロディも最高、特にラストの「飛び出そう」の所が最強。

ただ「憧れ」を書いているだけじゃなく、

憧れに照らされて浮かび上がる“自分の弱さ”までちゃんと見つめているのがすごく刺さりました。

冒頭の情景が一気に世界を作ってる

冒頭の

Glastonbury
2002年のグラストンベリー YouTubeでチラ見
クリスは絶好調

ここ、Glastonbury Festival のライブ映像と、そこに立つ“クリス”= Chris Martin のことですよね。

 

この入り方がすごく映像的で、
「画面越しに圧倒的なスターを見てしまった瞬間」が一発で伝わる。

しかもそのあと、

あぁ なんか悔しいよ

と来るのがいい。

普通なら「すごい」「感動した」で終わるところを、悔しさに変換しているから、一気に“自分の物語”になる。

「届かない場所」って何を指してる?

そのメロディは普遍性を持って
観衆も皆な大声で歌う
カリスマっぽさ程よく漂わして
どこか可愛くて あぁ なんか悔しいよ

桜井さんはクリスに嫉妬していますが、ここの歌詞ちょっと分解してみますね。

・そのメロディは普遍性を持って

・観衆も皆な大声で歌う

 ・カリスマっぽさ程よく漂わして

・どこか可愛くて

ん???これ桜井さん自身の事じゃね?と思ったんですが、気のせいでしょうか(笑)

とにかく天才も嫉妬するという事ですよね。

まぁ、あの手塚治虫も若手の才能に嫉妬心むき出しというエピソードもあるくらいですし。

でもその嫉妬心があるからこそ、長年これだけの作品を作り続けられるんでしょうね。

個人的に一番好きなのはここ

すべきことは山ほどあって
でもやる気が出なくて
ソファで口に放るポテチ

ここ、一気に生活感が出て最高です。

壮大なライブ、普遍的メロディ、世界規模の光。

そこから急にソファとポテチに戻る。

この落差があるから、理想と現実の距離がリアルに痛い。

しかも次の

結局決まって誰かの視線で

がすごく現代的で、「自分がどうありたいか」ではなく

どう見られるか”に支配される苦しさが出てる。

ここ、SNS時代の感覚にもすごく重なるので、多くの人が共感しそうです。

まとめ・感想

率直に、この曲は“憧れの歌”ではなく、
“憧れによって暴かれる自分との対峙の歌”だと思いました。

スターを見て終わりじゃなく、
その眩しさが自分の停滞や弱さを照らしてしまう。

でも最後は絶望じゃなくて、

この魂が曇らぬうちに
もっと眩い光を放ちたい

に着地するから、すごく救いがある。

弱さを見たうえで、それでも外へ出ようとする意志がある。

そこがこの歌詞のいちばん好きなところです。

かなり心に残りました。

 

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