
桜井さんの歌詞って、何がすごいんでしょう?
僕なりの答えは、こうです。
「誰も言葉にできなかったことを、言葉にする人」
僕たちは皆、複雑な感情を抱えて生きてますよね。
でも、それをうまく言えない。
そんな時、桜井さんがスッと差し出してくれるんです。
「君が言いたかったの、これだろ?」って。
……なんで僕の心の中、透けて見えるの? と驚愕するレベルで。
今回は、ミスチルファン歴30年以上の僕が、全260曲の中から「これはマジですごい」と震えた歌詞を20個、厳選しました。
(正直20個に絞るの、死ぬほど大変でした……泣)
それでは、「人生の教科書」とも言える20のフレーズ。
それでは、ミスチルの真髄の世界へ!
Ⅰ. 生きづらさを、全肯定してくれる
「頑張れ」なんて無責任なことは言わない。
「しんどいよな」と隣に座ってくれる。
そんな優しさに救われる4曲です。
1. 未来
生きてる理由なんてない
だけど死にたくもない
こうして今日をやり過ごしてる
「なぜ生きるのか?」そんな高尚な理由はなくていい。
「死にたくないから、とりあえず今日をやり過ごす」。
そのくらいの低いハードルで生きていいんです。
この圧倒的な正直さ。……これに何度救われたことか!
2. Center of Universe
悩んだ末に出た答えなら
15点だとしても正しい
100点じゃなくていい。
15点でいい!
悩んで出した答えなら、その低得点こそが愛おしい。
完璧主義の呪いを解く、世界一優しい言葉です。
(明日から座右の銘にします)
3. 天頂バス
トンネルを抜けると
次のトンネルの入り口で
果てしない闘も 永遠の光も
ないって近頃は思う
人生はトンネルの連続。
いいことがあっても、また次の問題が来る。
「永遠の光もない」。この冷徹なリアルさ。
でも逆に「終わらないなら、今の景色を楽しめばいいじゃん」って肩の荷が下りるんですよね。
4. Any
今 僕のいる場所が
探してたのと違っても
間違いじゃない
きっと答えは一つじゃない
第一志望じゃなくても、描いた未来と違っても、そこは「間違い」じゃない。
「探してたのと違う場所」にしかない景色が、絶対にあるから。
失敗した時に聴くと、ガチで泣けます。
Ⅱ. ありふれた「日常」にある「幸福」
失敗も、退屈な仕事も、すべては今の幸せにつながっている。
そう思わせてくれる魔法の4曲。
5. LOST
仕事終わりに飲むビールと
年老いた2匹の犬が
僕の帰りを待っている
それだけで良い それだけで良い
まさに「足るを知る」。
若い頃は気づかなかった。
仕事終わりのビールと、帰りを待つ犬。
……いや、それだけで十分幸せじゃん!
壮大な夢なんていらなかったんや!
6. 彩り
僕のした単純作業が
この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の
笑い声を作ってゆく
僕らは社会の歯車かもしれない。
でも、その歯車が誰かの笑顔を回している。
「単純作業」こそが、世界の彩りを作っている。
全社会人に聴いてほしい、誇り高き労働賛歌です。
(仕事行きたくない朝におすすめ)
7. 1999年、夏、沖縄
酒の味を覚え始めてからは
いろんなモノを飲み歩きもしました
そして世界一のお酒を見つけました
それは必死で働いた後の酒です。
高級ワインより美味いもの。
それは、泥臭く汗をかいた後に飲む一杯。
「自分の汗」というスパイスが、安酒を世界一に変える。
……これぞ大人の真理ですよね。乾杯!
8. ひびき
見つからなかった探し物は
ポケットに入ってました。と
幸せなんかおそらくそんな感じでしょ!?って
君の声は教えてくれる
必死で外の世界を探し回っていたのに、幸せは最初から「ポケット(日常)」に入っていた。
この真理を、「そんな感じでしょ!?」と軽く笑い飛ばすセンス。
重くならずに真理を突く。
これが桜井和寿なんですよ。
Ⅲ. 愛の残酷さから、目を逸らさない
ミスチルのラブソングは甘くない。
嫉妬、執着、ドロドロした本音を歌うから信用できる。
9. 渇いたkiss
ある日君が眠りに就く時
誰かの腕に抱かれてる時
生乾きだった胸の瘡蓋がはがれ 桃色のケロイドに変わればいい
別れた相手の不幸を願うのではなく、「私という傷跡」が一生消えないことを願う。
「瘡蓋(かさぶた)」が「ケロイド」になるという比喩。
……残酷すぎて美しい。
ゾクゾクしませんか?
10. himawari
優しさの死に化粧で
笑ってるように見せてる
君の覚悟が分かりすぎるから
僕はそっと手を振るだけ
別れの瞬間の笑顔を「死に化粧」と呼ぶ。
関係が終わる時、相手を傷つけまいとする笑顔は、まるで遺体に施す化粧のように悲しい。
このワードセンス、天才すぎて怖い……。
11. CANDY
孤独が爆発する
たった5文字。
でも見てください、この動詞。
孤独は静かに沈むものだと思ってた。
でも違う。
内側で膨れ上がって、いつか「爆発」するんだ!
短いのに、重い。
これぞ言葉の爆弾です。
12. しるし
共に生きれない日が来たって
どうせ愛してしまうと思うんだ
「どうせ」という諦めの言葉を、愛の深さを語る言葉へと反転させた魔法の一行。
理屈じゃ止められない。
「どうせ愛してしまう」。
これはもう、本能の降伏宣言です。参りました。
Ⅳ. 視点を変えれば、世界は一瞬で変わる
凝り固まった心をほぐし、視点を少し変えるだけで世界が変わる。
そんな「魔法の杖」のような4曲。
13. PADDLE
良い事があってこその笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃ 良い事あると思えたら
それが良い事の 序章です
幸せだから笑うのではない。
笑うから幸せになる。
「形」から入れば、後から「心」がついてくる。
最強のメンタル管理術です。
明日から真似したい!
14. In The Pocket
絡まった靴紐は 解くのを諦めて 忘れて遊んでたら
知らぬ間に解けてた
問題にいじくり回すほど、事態は悪化する。
「諦めて遊ぶ」。
その脱力こそが、解決への近道だったりする。
「ま、いっか!」の精神、大事です。
15. おはよう
駅前には自転車を置ける場所が あまりないから
歩いて駅まで向かおう
その方が長く話せる
「駐輪場がない」という不便さを、「君と長く話せる」という幸福へのチケットに変える。
事実は変えられないけど、解釈は変えられる。
この考え方、最高に素敵です。
16. くるみ
どこかで掛け違えてきて
気が付けば一つ余ったボタン
同じようにして誰かが
持て余したボタンホールに
出会う事で意味が出来たならいい
人生のボタンの掛け違い。
でも、余ってしまった自分(ボタン)も、誰かの「空白(ボタンホール)」を埋めるために必要だったのかもしれない。
過去の「ズレ」も「失敗」も、今日あなたに出会うための伏線だった!
……そう思えた瞬間、過去のすべてが報われます。
号泣不可避。
Ⅴ. 「光と影」人生の全部を、肯定する
苦しみも、死への恐怖も、すべてを含んで人生は美味しい。
桜井さんが到達した「全肯定」の境地。
17. 通り雨
生まれた瞬間から
ゆっくりと死んでゆく
そこからは もう逃れようがないなら
笑っていたいんだけどな…
人間にとって唯一の絶対的な真実は「死ぬこと」。
僕らは死に向かうベルトコンベアに乗っている。
でも、だからこそ。
道中は笑っていたいじゃん?
虚無感の底で見つけた、究極の開き直りです。
18. HERO
人生をフルコースで深く味わうための
幾つものスパイスが誰もに用意されていて
時には苦かったり 渋く思うこともあるだろう
そして最後のデザートを笑って食べる 君の側に僕は居たい
人生は、甘いだけじゃない。
苦味も渋味も、すべては「人生を美味しくするスパイス」だったんだ!
辛い出来事さえも、最後のデザート(幸福)を引き立てるための伏線にしてしまう。
……この発想の転換、すごくないですか?
19. GIFT
降り注ぐ日差しがあって
だからこそ日陰もあって
そのすべてが意味を持って
互いを讃えているのなら
もうどんな場所にいても 光を感じれるよ
光と影はセットです。
自分の嫌いな部分(影)も、誰かを照らす光になるかもしれない。
影があるから、光が際立つ。
「そのすべてに意味がある」と言い切る強さ。
一生ついていきます。
20. 終わりなき旅
胸に抱え込んだ迷いが
プラスの力に変わるように
いつも今日だって
僕らは動いてる
最後はやっぱりこの曲!
迷ってもいい。
その迷いこそが、次の一歩を踏み出すエネルギー(プラスの力)になる。
「迷い」を「燃料」に変えて、僕らはこれからも進んでいく。
さあ、次の扉をノックしよう!
さいごに
20のフレーズを選びながら、改めて気づいたことがあります。
桜井さんは30年間、ずっと同じことを歌ってきたんです。
「生きるのはしんどい。でも、それでも、生きていく」
安易な「大丈夫」なんて言わない。
ただ、「しんどいよな」と横に座って、「でも、まあ、生きていこうか」と肩を叩いてくれる。
言葉を変え、物語を変えながら、ずっと僕らに寄り添い続けてくれた。
それが、ミスチルが30年間愛され続ける理由なんだと思います。
この20個は、あくまで僕が選んだフレーズ。
あなたには、あなたの「最高の一節」があるはずです。
あなたの胸には今、どの曲が流れていますか?
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