
ミスチルを語る上で、避けて通れないテーマがある。
不倫、です。
書くべきか迷いました。
でも、ミスチルの凄みって綺麗な部分だけじゃない。
人間のドロドロした部分まで歌うところにある気がして。
なぜ桜井さんはこんなにも「許されない恋」を描くのか。
クラスメイト(1994年)
3ヶ月前の同窓会で再会した、ただのクラスメート。
それが大人になって一線を超えてしまう。
怖いのは事後の描写で。
特別な時間が終わった後、何食わぬ顔でそれぞれの日常に戻っていく。
その「あっけなさ」が、一番リアルで一番怖い。
もしかして今、隣の誰かも同じことしてるんじゃないか。
そんな嫌な想像が、ふと頭をよぎる。
Love is Blindness(1996年)
虫ケラとなって愛を誓う。
プライドも倫理観も捨てて、地獄に落ちる覚悟を決めてる。
「聖者でなんかいられない」。
これが刺さるのは、図星だからだと思う。
正しい人間でありたいけど、なれない自分。
誰でも持ってる。
UFO(2002年)
この4曲で一番好きかもしれない。
主人公には自分を信じ切っている恋人がいる。でも心は別の人にある。
裏切りたくない。嫌いになったわけじゃない。誰も傷つけたくない。
で、出した結論が「UFO来ないかなぁ」。
自分じゃ決断できないから、UFOに連れ去ってほしい。
最低なんだけど、笑えない。
あの時逃げ出したかった、って思う瞬間、誰にでもあると思うから。
others(2020年)
お酒のCMで爽やかに流れてたけど、とんでもない曲で。
感情を「エネルギーの交換」と言い換えて、理性で制御しようとする。でも消せない。
そして部屋に残された灰皿と文庫本。
彼がそこにいたという「モノ」の痕跡だけが残る。
この乾いてるようで湿ってる空気感が、この曲の全部だと思う。
まとめ
桜井さんが描いてるのは、不倫そのものじゃない気がして。
「正しい自分でいたいのに、いられない」という矛盾。
それを責めない。ただ隣で「俺たち、こういう生き物なんだよな」って肩を組んでくれる。
一番汚い部分まで見透かされてる恥ずかしさと、それでも許してくれてる救い。
ミスチルの闇は、やっぱり深くて優しい。
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