Mr.Children歌詞解釈記

ミスチルファン歴30年。

産声

【氷河期世代への鎮魂歌?】Mr.Children『Nowhere Man』歌詞解釈

この曲を、氷河期世代への鎮魂歌として聴いています。 かなり個人的な読みですが、最後まで付き合ってもらえると嬉しいです。 捨てたメモが意味するもの 要らないと思って捨てた1枚のメモ用紙 そこに書かれた数字が 今になって必要だったパスワード 最初は「…

【なぜ「愚かな英雄」なのか?】Mr.Children『Stupid hero』歌詞解釈

「Stupid hero」、日本語で「愚かな英雄」。 「ん……ヒーローが、愚か? 普通は逆では。」 そう思って当然です。 この曲、その違和感ごと抱えて読み進めると、最後に「そういうことか」となります。 「stupidだ 人々は」―呆れではなく、苦笑いと愛情 冒頭から…

【後悔を抱えたまま飛び立つ話】Mr.Children『ウスバカゲロウ』歌詞解釈

『ウスバカゲロウ』。 アルバムの中に、こういう曲を何食わぬ顔で入れてくるからMr.Childrenファンをやめられない。 一聴すると、わりと地味な失恋ソング。 『名もなき詩』や『HANABI』のような、誰が聴いてもすぐ分かるキラーフレーズがあるわけでもありま…

【なぜ人類は禁断の実を食べ続けるのか】ミスチル「禁断の実」歌詞解釈

この曲、人類の欲望の話をしているようで、最後は「どこで、誰と生きるか」に着地する歌だと思います。 禁断の実。アダムとイヴ。知恵と欲望。環境問題。火星移住。格差。人類の未来。 普通なら一曲がパンクします。でも最後に「君とここにいる」と言った瞬…

【嫉妬は、自分への入口だった】Mr.Children「Glastonbury」歌詞解釈

眩しいものを見てしまったとき、人は二つに分かれる。 「すごいな」で終わる人と、「悔しい」と感じてしまう人に。 この曲は、後者の話です。 そして、その「悔しい」を辿っていくと、最後に意外な場所にたどり着くんですよね。 冒頭で、一気に世界ができる …

【傘は三回、姿を変えた】Mr.Children「Umbrella」歌詞解釈

アルバム『産声』の中でも、この曲は少し静かです。 最初はただの“いい歌だな”で終わりそうになるんですけど、 よく聴くと、この曲はずっと同じものを描いています。 「傘」の変化です。 しかもその傘、三回姿を変える。 必要だった傘、折れ曲がった傘、そし…

【隣にいるのに、届かない】Mr.Children「平熱」歌詞解釈

この曲、情景はとても美しいのに、読み終えるたびに「結局この二人はどういう関係なんだろう」と立ち止まりたくなります。 結婚できない男女にも、いけない恋にも読める。 それはたぶん、この歌詞が"はっきりさせない状態そのもの"を描いているからだと思い…

【weh eh oh、それが答えだ】Mr. Children「キングスネークの憂鬱」歌詞解釈

この曲、イントロと「weh eh ohイエーオオー」の叫びがすべてだと思う。 40秒のイントロ。 何かが始まる前の、不穏な助走。 音は鳴っているのに、何も解放されない。圧だけが積み上がっていく。 さぁ 何が起こるでしょう? さぁ 今夜のGREAT SHOW これは内省…

【なんでこのタイトル?】Mr.Children『空也上人』歌詞解釈

『空也上人』。 正直、最初にタイトルを見たときは、ちょっとザワつきました。 「桜井さん、ついに仏教そのものを歌い始めたのか……」と。 アルバムの中に、急に平安時代の僧侶ですからね。 ところが実際に聴いてみると、説法っぽい曲ではありませんでした。 …

【時間の話】Mr.Children「家族」歌詞解釈── 穏やかに笑ってる、その重さ

アルバムラスト曲『家族』。 ここに置いた意味、ものすごく大きいと思いました。 一言でいうとこれは “人生を一周して、最後に残るものは何か”を静かに見つめる歌” です。 そしてラスト曲だからこそ、アルバム『産声』全体で描いてきた、 孤独や欲望、愛、理…

【輪廻転生】Mr.Children「産声」歌詞解釈――生まれ続けてる途中

アルバム『産声』のタイトル曲です。 13曲を通して、いろんな人間の姿を見てきました。 不器用で、迷って、傷ついて、それでも生きている人たちの話。 その全部を受け止めて、最後にこの曲が言うのは 「それでよかった」なんだと思います。 正直、ちょっと泣…

【ひとりの午後を肯定する歌】 Mr.Children「Saturday」歌詞解釈 ー “独身応援歌”として聴く

この曲、派手じゃないですよね。 社会批評もないし、怒りもない。でも妙にリアルで、妙に今っぽい。 「これ、ちょっと自分見てるみたいで嫌だな」って思ったファンもいるかもしれない。 で、この曲の本質を一言で言うなら、「何者でもない自分を、そのまま受…

【『だけ』が12回積み重なる理由】Mr.Children「Again」歌詞の意味と解釈

こういう曲を何年かに一度、何事もなかったように出してくるから、僕はミスチルファンを30年も続けているのかもしれません。 『Again』。 最初に耳へ入ってきたのは、やっぱりサビのメロディでした。 『youthful days』の疾走感と、『ポケット カスタネット…